UID2 Private Operator Integration Overview
Private Operator をホストする UID2 参加者は、自身のローカル UID2 Operator サービスに、自社のファーストパーティ directly identifying information (DII) を送信します。この Operator は、プライベート環境で実行されます。
Private Operator は enclave—不正アクセスを防ぐための追加のセキュリティ機能を備えた仮想マシンで実行されます。このため、不正な個人は仮想マシンから構成情報やデータをダウンロードできません。
Private Operator になるには、いくつかの追加ステップが必要で、参加者用意しなければならないリソースがあります。
UID2 フレームワークが Private Operator 向けに提供する機能、利点、ホスティング オプション、ドキュメントとその他のリソース、および開始方法について説明します。
Private Operator Benefits
Private Operator に参加するメリットは次のとおりです。
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顧客のデータを暗号化し、選択したパートナー間でアクティブ化するためのプライバシーに配慮したワークフローを維持できます。
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自社のファーストパーティ directly identifying information (DII) を共有することなく、UID2 に参加できます。
Private Operator ソリューションないでは、DII が自社のインフラストラクチャを離れることはありません。
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UID2 のためのリソース、パフォーマンス、およびレイテンシを完全に制御できます。たとえば:
- 制限なしで、より高い可用性を提供できます。
- Public Operator のインスタンスが近くにない場合、レイテンシの理由から Private Operator ソリューションをホストすることがあります。
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地域に近いサービスを提供できるサービスを使用して、ネットワークホップを最小限に抑えることができます。
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シェアード サービスに参加する代わりに、自社でコントロールできるプロセスとポリシーを実装できます。
レイテンシに関する懸念が大きい場合、またはセキュリティ要件がデータが自社のシステム内に留まることを求める場合、さらに UID2 の実装を構築および維持するためのエンジニアリソースが豊富な場合、Private Operator ソリューションを検討することができます。
Private Operator Requirements
参加者は、Private Operator インスタンスをホスト、構成、維持、および更新し、厳格なセキュリティ対策に準拠する必要があります。インテグレーションを行い、継続的な更新を行うためにエンジニアリソースが必要です。
Private Operator インスタンスをホストするためには、契約を結ぶ必要があります。契約については、Account Setup を参照してください。
Privaet Operator は、Public Operator または他の Private Operator によって処理された raw UID2 または UID2 Token の内容を見ることはできません。各 Private Operator は他のすべての Operator から隔離されています。
Hosting Options for Private Operators
Private Operator を選択する場合、いくつかの実装オプションが利用可能です。UID2 は、以下のクラウドサービスプロバイダーで UID2 を enclave にホストすることをサポートしています (実装には中程度の労力が必要です):
- Nitro Enclave from AWS
- Confidential Space, a confidential computing option from Google Cloud Platform
- Confidential Containers, a confidential computing option from Microsoft Azure
Private Operator Workflow
Private Operator の基本的なワークフローは次のとおりです:
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起動時に Private Operatorは、Core service との認証プロセスを実行します。認証プロセスは、Operator が安全な信頼された実行環境 (TEE) で実行されていること、およびその環境が改ざんされていないことを検証します。
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Operator が認証プロセスに合格すると、Core Service は、起動に必要な情報を取得するための安全な S3 URL を Private Operator に提供します。
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Private Operator は、UID2 の処理に必要な情報 (ソルト、暗号化キー、およびユーザーのオプトアウトレコードなど) を Amazon S3 から取得します。セキュリティの詳細については、Private Operator Security を参照してください。
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Operator が再起動されると、再度認証プロセスを実行し、新しいセキュリティ情報を取得します。
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Operator は Core Service での認証プロセスを定期的に再実行し、引き続き保護された環境で実行されていることを確認します。認証に失敗した場合、Operator はシャットダウンします。
Private Operator Security
サポートされる Private Operator 実装は、厳格なセキュリティ基準を満たす必要があります。セキュリティに関するいくつかのポイントは次のとおりです:
- Private Operator は、Hosting Options for Private Operators に記載されているサポートされるクラウドプロバイダーのいずれかでホストされているハードウェアベースの信頼された実行環境 (TEE) で実行されます。
- Private Operator は、UID2 の処理に必要な情報にアクセスする前に、認証プロセスを完了する必要があります。
- S3 から取得された情報は、保存中および転送中に TLS によって暗号化されています。さらに、アクセスは正しく認証された Private Operator にのみ制限されています。
- 起動時に取得された情報は、いかなる時点でもローカルに保存されません。情報は常にメモリに保持され、Private Operator は、Operator を実行している人 (管理者など) および外部の関係者がメモリ内のデータを見ることが困難な保護された環境で実行されています。
- Private Operator は、処理のために送信された DII (メールアドレスや電話番号) を保存しません。データは UID2 を生成するために enclave 内でのみ使用され、処理後すぐに破棄されます。